Secret Sphere

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CNo.117 Kleid 2F 
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サユのお店こと、Kleid(クライト)の支店…その2階。
生活空間になっており、プライベートな場所だ。
サユ本人や、下宿の学生が暮らすことになっている。
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ただのにぎやかし 
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Kleid 2F セス - (2022/01/01 23:33:41)
>>PNo.60 セスへの返事
Iconルス - PNo.61
「うお! すごいな、魔法みたいだ!」

 きらきらと、舞い散る星屑のような光。
 ルスは呆気に取られた顔をして、一度二度と瞬きを
 してから、破顔して歓声を上げる。

 妹が扉を開けて帰っていくのに、
 ワンテンポ遅れて、「またな!」と扉が閉まる直前に
 挨拶を滑り込ませた。

 沼の夢。見るたびに気分が落ち込むと、
 そんな風に、ルスも幼少から何度か聞いていた夢。
 妹が、晴れやかな顔でその単語を口にした事が、
 ルスにとっては驚きでもあり、しかし、
 彼女が前向きになっている証と思えば、
 それは良い知らせに他ならない。

 パタン、と閉じた自室の扉をしばらく眺めて、
 ルスは小さく笑って、授業がんばろうな、と言い直した。


Kleid 2F ルス - (2022/01/01 22:38:25)
>>PNo.60 セスへの返事
Iconセス
「キラキラしてて、きれいでしょう。
 今の気分みたいなの。

 『沼の夢』を見たときも、
 これがあれば星空が見えて、とっても心強いのよ」

 ——沼の夢。
 セスが昔から時折悩まされるという悪夢だ。

 その夢の話をして、
 セスがこんなにも晴れやかな顔をしていたのは
 これが始めてだったかもしれない。


Kleid 2F セス - (2022/01/01 22:28:00)
>>PNo.61 ルスへの返事
Iconセス - PNo.60
「ええ!

 ありがとう。
 話せてよかったわ。

 それに連絡先のことも。
 それじゃあ私は部屋に戻るわね」

 と、立ち上がり、そうだ。と
 ポケットから小さな小瓶を取り出した。

Iconセス
「お礼にルスにもプレゼントよ。
 ——見て」

 小瓶を頭の上で一振り。
 その一雫がおちる前に、ふうっと息を吹きかける。

 魔法みたいに星のきらめきが部屋に広がった。


Kleid 2F セス - (2022/01/01 22:27:11)
>>PNo.60 セスへの返事
 深刻そうな妹の悩みが、自分の励ましで軽くなったのなら、
 ルスにとってそれは誇らしい結果である。
 任せとけ、と満面の笑顔で胸を叩いた。

Iconルス - PNo.61
「おう! 四人までチームになれるから、
 後の一人か二人はこれから探すとして。
 今までも二人で助け合ってきたんだ、
 今回だって、協力すればうまく行くさ!」


Kleid 2F ルス - (2022/01/01 21:38:40)
>>PNo.61 ルスへの返事
Iconセス - PNo.60
「そうなの。
 スペルストーンもうまく使えないし、
 模擬戦が心配で……」

 ひどく深刻そうなため息。
 けれど、実際の探検の時は、と聞けば、
 ぱっと三つ編みを持つ手を離した。
 くるん、くるんと空中でしなってほどける。

Iconセス
「そうだったわ。
 班を作るのは科を越えてもいいのよね。

 ねぇ、ルス、組みましょうね。
 あと何人か……は、まだ考えてないけれど……

 きっと私たち二人いれば、
 なんだって上手くいくわ!」


Kleid 2F セス - (2022/01/01 21:29:52)
>>PNo.60 セスへの返事
Iconルス - PNo.61
「……模擬戦は手助けしてやれないけど……」

Iconルス - PNo.61
「実技は俺が、セスが危なくないように
 一緒にいるから、そんな心配するなよ。な!」


Kleid 2F ルス - (2022/01/01 21:04:59)
>>PNo.60 セスへの返事
Iconルス - PNo.61
「そうそう! ホント、色んな場所から
 生徒が来てるんだなって思うぜ」

 基本的にルスの読む本は、少年向けの冒険譚だ。
 貴族が登場しても、大抵は勉強を退屈がって
 城を抜け出す展開である。

 そのため、ルスは「そう言う所もあるんだなあ」と、
 天井を仰ぎながら他人行儀な感想を漏らすのが
 精一杯であった。

Iconルス - PNo.61
「あ、そうか……武術科だと、武器を構えて戦って、
 みたいな話になっちまうんだよな……」

 最初、妹は魔術科に行くものだと思っていたルスは、
 まだその認識が抜けきっていないようだ。

Iconルス - PNo.61
「実際に探検に行くときはチームになるから、
 セスは俺の後ろで……ってできるけど、
 模擬戦はチームじゃなくて一人ずつ、
 ……なんだよな」


Kleid 2F ルス - (2022/01/01 21:00:41)
>>PNo.61 ルスへの返事
 
 模擬戦について話し始めれば、物憂げに唇をとがらせた。
 三つ編みを片手につまんで、くるくると巻いていく。

Iconセス
「あのね、私……
 ええと、武術科の練習で人と向き合って、
 今から戦うんだ……って思ったら……
 頭の中が真っ白になってしまって……
 ……怖くって……

 視線も合わさずに眉根を寄せて、ぽつり、ぽつりと。
 そのことを思い出すだけでも、
 その時の苦しみが思い出されるとでも云うように。


Kleid 2F セス - (2022/01/01 20:46:33)
>>PNo.61 ルスへの返事
Iconセス - PNo.60
「えっ、みんなで先生のところに
 習いに行くんじゃなくて、来て貰うの?
 それってとっても……

 ……あ、まって。小説で読んだことがあるわ。
 貴族の人なんかはそうするって。
 本当にそんな人もいるのね」

 ふわぁ、と、夢見がちなため息をついた。
 いろんな人が来ているから、
 想像もつかないような境遇の人もいるのだろう。

 それに比べれば小説で読んだことのある、
 というのはまだわかりやすい方だ。


Kleid 2F セス - (2022/01/01 20:44:42)
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