Secret Sphere

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フェルゼン寮のとある階にある、ハシバミという少女の住む部屋。
四人部屋のベッド二つが持参の本で埋もれている。

今のところは一人と一羽の暮らし。
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ただのにぎやかし 
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>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Iconハシバミ - PNo.466
「僕は……君と、生活することが嫌だ」

「……って言えるほど、君のことを知らない……」

知らなければ、どうするか。
幼い頃からの教えが、すでに正解を用意している。
ハシバミはそれを無視することなどできなかった。

「……まあ、いいか。いいよ。
一緒に住むからには、お互いルールを決めたり、
それを守ってもらう必要もあるけど」

「……まず、色々と片付けなきゃいけないけど」


フェルゼン寮X09号室 ハシバミ - (2021/12/03 22:40:22)
>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Iconハシバミ - PNo.466
「え……え……え……」

どうしてそのような発想に至ってしまったのか。
自分の言動を省みようとして、
そもそも存在からして得体のしれない彼女の思考を
推し量ること自体が無意味なことだと思い出した。

何より満腹感からくる眠気により、
満足な言い訳を考えることも難しくなっている。

ハシバミは一生懸命ふわふわ思考しながら、
目の前にあるあなたの顔を見つめた。

断れば、彼女の期待を裏切るだろうか。
期待を裏切れば、彼女はどう思うだろうか。


フェルゼン寮X09号室 ハシバミ - (2021/12/03 22:39:48)
>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Icon“カタシロ” - PNo.488
「先輩と暮らすのは楽しそ……悪くないだろうと
想像していたんだが、我々と暮らすのは、嫌か?」

軽く首を傾ける。
小さな子が玩具をねだるような、邪気のない問い。

観察したい存在と離れて暮らすより
一緒に暮らすほうが観察が捗るだとか、
プライベートを正当な理由で覗けるだとか、
打算的なことは考えてないよ。本当だよ。


フェルゼン寮X09号室 “カタシロ” - (2021/12/01 23:02:58)
>>PNo.466 ハシバミへの返事
Icon“カタシロ” - PNo.488
動揺するあなたの言葉を最後まで聴いて、
互いの認識に食い違いがあったのだと理解した。
好奇心を表すように揺れていた黒髪が
項垂れるように力を失う。

「我々は招かれた時点で気に入らない点がなければ
共に住むつもりだったのだが、
キミは見本を見せるだけのつもりだったと」

泳ぐように上段から出てると
あなたと目線の高さを合わせて宙に腰かけた。


フェルゼン寮X09号室 “カタシロ” - (2021/12/01 23:01:53)
>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Iconハシバミ - PNo.466
「……」

「あの、僕、君の部屋探しに付き合うつもりで
ここを見せただけなのだけど」

眼鏡のブリッジを指で押し上げ、
一呼吸置いてもう一度位置を直した。
めちゃくちゃ動揺している!

「……むしろ、ここは僕に最適化される空間という
だけで、一般的にヒトが住むには向かないと思う
のだけど」

……拠点って、何の?


フェルゼン寮X09号室 ハシバミ - (2021/11/30 0:39:29)
>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Iconハシバミ - PNo.466
上段から艷やかな黒髪が垂れるのを見上げつつ、
ハシバミは皮肉半分で鼻を鳴らす。

「そう。気に入ってくれて良かったよ。
僕以外の生き物といえば紙魚だの蜘蛛だのと──」

ぴくり、半エルフの耳が動いた。

「はあ、……われわれ?


フェルゼン寮X09号室 ハシバミ - (2021/11/30 0:38:24)
>>PNo.466 ハシバミへの返事
Icon“カタシロ” - PNo.488
ふむ。ふむ。と、鳴き声(?)を上げながら
覗き込んでいたベッドへお邪魔し、
膝を抱える体勢で座ってみた。

「椅子や地面に座るのとは、また違った感触だ。
これがヒトの休息に適した物なのか」

少しの間感触を確かめた後、にゅっと頭だけ出して
下段を覗くようにあなたを見下ろす。

「いや、自然な状態が確認できてよかった。
この部屋にはキミ以外ヒトはおらず、気配もない。
つまりとても快適だ。
我々の拠点に相応しい場所と言えるだろう

カタシロは完全に居座る気だ!


フェルゼン寮X09号室 “カタシロ” - (2021/11/28 3:07:20)
>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Iconハシバミ - PNo.466
「言っただろ、散らかってるって。
お茶、は……いいか、さっき飲んだし」

ハシバミの粗雑なもてなし(?)により、
あなたはX09号室に無事受け入れられた。
床に敷かれた書物を踏むなどしなければ、
彼女はあなたのすることに頓着しない。

「そう、ベッド。ヒトが睡眠を取るための家具。
四人まで入れるそうだけど、
なんだか部屋は必要なだけ生えてくるようだし、
わざわざ相部屋にするような人もいないし……」

ハシバミはといえばすでに自分の寝床(下の段)に
座り込んで、革靴から足を引っこ抜いている。

「ふぁ……初めてがこんなので申し訳ないけど。
“カタシロ”の部屋づくりの参考にはなりそう?」


フェルゼン寮X09号室 ハシバミ - (2021/11/26 0:32:32)
>>PNo.466 ハシバミへの返事
Icon“カタシロ” - PNo.488
入室すると部屋の真ん中まですすーっと進み、
ぐるりと室内を見回す。

「ここが先輩の部屋か。
なんというか……ゴチャゴチャしているな。
これが荷解きをする前、ということか」

ソファを手でぱふぱふと叩いてみたり、
無事な二段ベッドの上の段を覗いてみたり、
興味津々といった様子で動き回る。

「これはベッドと呼ばれるものだな?
ふむ……。
複数あるが、もしやこの部屋は
複数のヒトで使うことを想定されているのか?」

覗いている段のベッドもぱふぱふと叩いてみる。
なんでも触ってみたい期のようだ。


フェルゼン寮X09号室 “カタシロ” - (2021/11/23 21:41:28)
>>PNo.488 “カタシロ”への返事
Iconハシバミ - PNo.466
「まあくつろいで」

などと言ってハシバミが示したのは、
床の半分以上をいくつものトランクや書籍の山が
覆い隠した、居心地の良い一室だ。

四人部屋らしく木製の二段ベッドが二台置かれて
いるが、そのうちの一台は完全にハシバミの荷物
置き場と貸していた。

二人掛けのソファや書机の椅子などが辛うじて
「くつろぎ」に適した場所と言えるが、
部屋主はあなたがどこを選ぼうと
特に不平は言わないだろう……多分。


フェルゼン寮X09号室 ハシバミ - (2021/11/21 21:43:32)
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