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CNo.563 竜令嬢の寝処 
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メーア寮【菖蒲の間】その中の個室。
フェブラリアが寝泊りしている窓側の整った一室である。

体格にしては大きなベッドと、高価なワードローブ。
資料や瓶が綺麗に並べられた机が備え付けられている。

その扉は常に施錠されているが窓だけは何時でも開けれるようになっている。

※概要※
・フェブラリアの個室コミュニティです。
・並列する場合はツリーごと対応。
・フェブラリアと逢引する際にお使いください。
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ただのにぎやかし 
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>>PNo.222 スピッツへの返事
Iconフェブラリア - PNo.230
「ええ、とある港街で作り方を聞きまして。
見た目の色どりが、中々に良いでしょう?」

これもまた竜令嬢がその家業故に知った料理のひとつだ。
海を行く彼女にとっても、馴染みやすいモノだったのだろう。

まだ熱の残るそれをテーブルに置き、
食事の準備を整え、椅子へと腰かける。
さあどうぞ、いただいてくださいと促しながら。


竜令嬢の寝処 フェブラリア - (2022/05/24 22:03:12)
>>PNo.230 フェブラリアへの返事
Iconスピッツ - PNo.222
「おぉ~~っ!」


少女の感嘆の声と共に。
腹を刺激する海の香りが、ふわりと漂った。

しっかりと火の通ったエビや貝類、イカなどの魚介が、サフランで着色された水気の少ない米の上に敷き詰められていた。

小さめの(にしても朝食のレベルではないが)フライパンが鍋敷きを敷いたテーブルの上に置かれる。
直ぐ皿に盛らないのは、余熱で作る“おこげ”がパエリアのおいしさの一つでもあるからだ。

ほんのり漂う、魚介とはまた違う香ばしさが少女の鼻をくすぐった。

Iconスピッツ - PNo.222
「すっごい、美味しそうですぅ!
また、初めて見るお料理でぇこれも、外国のぉ?」


竜令嬢の寝処 スピッツ - (2022/05/24 20:53:11)
>>PNo.222 スピッツへの返事
Iconそこからは、何時かと同じ朝だ。
服を整えて調理場へと竜令嬢は歩を向ける。
それから暫し、調理の音が小さく響く。

ゆっくりとその尾を揺らして時間を示し、
時計の短針が半分ほど進んだ頃に振り返る。

Icon「お待たせいたしました。
何時もよりも少し、大目にして見ましたよ。」

昨日は体力を使いましたものね、と。
小さく笑いながら運んできたのは所謂パエリア。
丁寧に盛り付けられた色とりどりの具材。
朝食にしては少々重いが、少女ならきっとペロリだろうと。


竜令嬢の寝処 フェブラリア - (2022/05/24 20:29:16)
>>PNo.230 フェブラリアへの返事
ふわり。
額を押し付けた竜令嬢の胸の奥に、昨夜見ていたのと同じ炎が一瞬、灯りかけたのを感じた。

確かに。私が悪いのかも、と思う。
それが、ほんの少し嬉しい自分がいた。


Iconスピッツ - PNo.222
「はぁい。あふ


けれどその炎にまた身を任せてしまったら、きっと。
きっと、お寝坊な朝、だなんて可愛いものでは済まなくなってしまいそうだから。

少女は素直に、竜令嬢から身体を離した。
同じように身を起こして、のんびりと欠伸をひとつ。

まだ少しぼんやりとしながら、散らばった服を身に付けたり、乱れたベッドを整えたり、シーツを剝がして畳んだりして、待った。


竜令嬢の寝処 スピッツ - (2022/05/24 19:57:53)
>>PNo.222 スピッツへの返事
「ふふ、ごめんなさいね。
でも美味しそうなスピッツさんがいけないのですよ。」

くすりと、怒ったようなその演技に
少女の些細な悪あがきに、苦笑を浮かべて本心を返す。

ああいけない、こんな話をしていれば
また昨夜の様になってしまいそうになる。
数度の瞬き、少女の頬を撫でて身を起こす。

「朝食、用意しますね?」


竜令嬢の寝処 フェブラリア - (2022/05/24 19:08:51)
>>PNo.230 フェブラリアへの返事
少し名残惜しげに、潤う唇。
気付かう問いに、少女は頬を染めた。

あなたの胸元に顔を埋めて、ちょっぴりくぐもった声で。


「ちょっとはぁ、手加減してほしいですぅ」

ほんの少し、怒ったような声を出す。
竜令嬢には、そんな演技をしても意味のないことなど、分かってはいるのだけれど。
それは照れ隠しの、わるあがき。

幸せすぎて、おかしくなっちゃうとこでしたよぉ?」


竜令嬢の寝処 スピッツ - (2022/05/23 17:11:14)
>>PNo.222 スピッツへの返事
「んっ

その通りですねという返答は、その唇で塞がれる。
甘く、優しく、啄み返してその返答の代わりとする。

「やりすぎたりは、していませんでしたか?」

それから暫しの間をおいて、竜令嬢は問いかける。
昨日の今日、そこから成した行為を思えば、
大丈夫だと分かっていても、つい尋ねてしまうから。


竜令嬢の寝処 フェブラリア - (2022/05/22 22:37:17)
>>PNo.230 フェブラリアへの返事
温もりは、寄せ合った肌から。
優しい声と、穏やかな朝日。
心の中を見透かしたように、暖められる身体が。

自分でも、その感情に驚きを覚えるほど、嬉しくて。

たくさん夜更かし、しましたからぁ」


想いのやり場に困ってしまった少女は、小さく呟いてから、ほんの少しの間を置いて。
緩慢に顔を近づけ、あなたの唇を啄んだ。


竜令嬢の寝処 スピッツ - (2022/05/22 10:35:29)
>>PNo.222 スピッツへの返事
Icon伝わる夢。繋がったものから、零れてくる光景。
それら全てを鮮明に覗き込めるわけではない。
けれども竜令嬢も、確かにそれを眺めていた。

大事な、大切な、その手が変わる光景を。
幼い少女がクレパスで静かに泣く光景を。
影の鯨が、ずっと少女を見守っていた光景を。

そうして、その光景が覚めた時。
同時に腕の中にいた少女の瞳が開かれた。

Iconおはようございます。
今日は少しだけ、長い眠りでしたね。」

その背を抱きながら、竜令嬢は声を掛ける。
明けたばかりの一夜、身を温めるのはその日光と、
その身を隠す寝具の上掛けと、隣にある温もりだけ。
寒さを察して、竜令嬢は身を寄せた。


竜令嬢の寝処 フェブラリア - (2022/05/22 1:41:49)
>>PNo.230 フェブラリアへの返事
Iconスピッツ - PNo.222
「────ぅ」


柔らかな朝日が、部屋の中に射しこんでいる。
脇に追いやったカーディガンの内で、懐中時計の針が動きを止める。
少女は、瞼を上げる。
いつもより、大分お寝坊な朝。


ゆっくり、顔を動かした。
まだ、頭が暖かい湯に浸かっているかのようだ。

上掛けからはみ出た素肌の肩が、少し寒くて。
雛の様に温もりを探して、瞬きをする。

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竜令嬢の寝処 スピッツ - (2022/05/21 13:09:20)
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