Secret Sphere

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PNo.335 ハルプ  
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ただのにぎやかし 
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>>PNo.542 チッタへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「黒い『何か』……?」

思わぬ答えが返ってきて、少年は目を瞬かせる。

今日彼女が話したように、彼女の存在は特殊であり、
見えるものもまた、それが理由で見えている可能性は高い。

それは何と尋ねようものなら、恐らくもっと長く、
彼女をここに引き止めてしまうことになるだろう。

Icon「……変なのまで見えるなら、普段使いできないよね。便利そうだし、ちょっともったいないけど」

Icon「眼鏡の姿も、そのうち見れると良いなぁ。
じゃ、夜が明ける前に帰ろうか」

そう言って少年は貴方の手を引き、屋上から出ようとする。

もし何も言わなければ、そのまま学園の玄関まで送っていくだろう。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/28 18:26:08)
>>PNo.222 スピッツへの返事
Icon
 くぷ、くぷ……

表情の変化こそ見られないが、飲み込む音は止まない。
時折溺れていないかと少年が気にしてカップを降ろそうとするが、使い魔の両手がふちを離さなかった。

傍から見ていても、夢中になってミルクティーを飲んでいるのがよく分かっただろう。

Icon「うーん、良い飲みっぷり……ねぇスピッツさん、
お願い続きで悪いんだけど、後でこのミルクティーの淹れ方とか教えてもらっても良いかな……?」


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/28 18:25:11)
>>PNo.222 スピッツへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「そう……? じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうね。ありがと! 良かったね、ネム。ほら」

Icon
 ぺこっ

促されるのが先か、動くのが先か。
使い魔はお礼のように、少女へひとつお辞儀をする。

抑えていた手を放すと、
使い魔は差し出されたカップに駆け寄った。

甘く少しスパイシーな香り、カップ越しに伝わる温かさ。

それらを味わう間も無く、
使い魔はカップのふちに口をつける。

Icon
「っとと……零さないようにね」

カップを傾けるのが大変そうに見えたのか、
少年も支えるようにカップに手を置く。



月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/28 18:24:31)
>>PNo.459 アシュベリーへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「えへへ、ありがと。
そうなれば良いなって僕も思うよ」


Icon「そうだね、そろそろ……
お陰で今夜は良い夜になったよ」

そう言うと、少年は軽い足取りで校内へ戻ってゆく。

Icon
「それじゃ、おやすみなさい。またね!」

屋上を出ていく直前、少年は、
貴方へ大きく手を振りながら笑顔を見せた。

夜空に残された月が白く輝く。
その光は、何処か優しかった。

きっと今日は、良く眠れるだろう。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/27 22:24:32)
>>PNo.222 スピッツへの返事
Icon
「!」

カップを見ていた使い魔は、声に反応して顔を上げる。
人の言葉を理解しているのだろうか、
期待の籠った目で貴方と少年を見比べている。

子供か小動物のような動きを見せる使い魔のおねだりは、
どうやら今回が初めてというわけではなさそうで。

Icon「んむ。人の飲み物で毒になるものは無いと思うけど……スピッツさんのお茶なのに、良いのー……?」

遠慮の無い使い魔の代わりなのか、
申し訳なさそうな顔で尋ねてくる少年。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/27 22:22:47)
>>PNo.493 アヌビスくんへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「人が魔法を使わず、自力で発展させてる世界ってこと……? あんまり想像できないね」

相手の語る世界の話へ、少年は目を瞬かせながら耳を傾ける。
まるで夢物語のような、しかし確かに存在する他世界。

そういえば、魔法が存在しない世界を語った友人がいた。
もしや、その人の世界もそんな世界なのだろうか。
そう思うと、さらに興味が湧いてくる。

Icon「その世界には人の発展を妨げるような存在はいないの? 例えば、モンスターとか、猛獣とか……」

Icon
「……えっ、建物が縦に長い!?

少年の想像の世界に、城や塔が乱立した
中世ファンタジー世界の住民の知識では、
残念ながら、ビルの発想は出てこなかった。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/27 22:21:15)
>>PNo.542 チッタへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「あ……もうこんな時間か。早いね。
引き止めちゃってごめん。
じゃあ、最後にひとつだけ良いかな。

チッタさんって、眼鏡とか視力を補正するような物は持ってないの?」

悩んでいる間、ふと浮かんだ疑問を相手にぶつける。

相手の表情を伺う際には役立つのではないだろうかと。
それに、授業を受けるのならばあった方が良いはずだ。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/27 22:19:16)
>>PNo.542 チッタへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「そういう理由か……僕も観察は大事って言ったことあったし、理由は納得だけど……」

理由が理由なだけに、距離が近いことを指摘するか、
また悩む少年。
真面目に向き合おうとした結果の行動の上、本人はやる気だ。
友人間だけならば、いやでも……なんて頭の中でぐるぐる。

Icon「……うん。距離もスキンシップも、
……僕も、がんばることにする」

悩んだ結果、少年も慣れる方向で頑張ることにしたようだ。
慣れない原因に自身の照れが混じっていることが理由の一つであったが……それ以前に少年は存外、大事に思ってくれている相手に弱かった。



月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/27 22:17:57)
>>PNo.542 チッタへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「……分かった、分かったからっ……!」

ぐぐっと近づく顔に、慌てて返事をする。
彼女の近さに慣れてきたと少年は思っていたが、
まだ完全には慣れ切っていない様だった。

Icon「はー、びっくりした……前もそうだったけど、
チッタさん、顔近づけるの癖なのー……?」

未だ落ち着かない気持ちをぐっと抑え、
出来る限り調子を取り繕う。
体にずしりとのしかかる、全速力で走った後のような疲労感。

しかし口元を緩める貴方の顔を見ると、
それも自然と消えていった。

Icon「……うん、気分転換になったなら良かったよ。
こちらこそ、次も宜しくね」

僕も楽しかったよ、と言うように少年も笑い返した。

静かな夜に、二人の話し声だけが響いていた。
月は天上を過ぎ、夜風が通り過ぎてゆく。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/26 23:10:56)
>>PNo.493 アヌビスくんへの返事
Iconハルプ - PNo.335
「僕も楽しいと思うけど、趣味趣向は人それぞれ……いや、神それぞれ? なのかなぁ」

同じく外に出るのが好きな少年は、
首を傾げながらアヌビスくんの意見に同意する。
他の神様はインドア派なのかもしれない。

Icon「へぇ、君達も別の世界から!
案外他の世界から来てる人っているものだね」

Icon
「ね、君達の世界はどんな感じだったの?」

そう言うと、貴方の近くに腰を下ろす。

Icon 間で話を聞いていた使い魔も、
 それを見て、ちょこんと一緒に座る。


月が綺麗に見える屋上 ハルプ - (2022/01/26 23:08:47)
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