>>PNo.121 カーネへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「……まあ、この際そのメスガキとやらには 深く追求しないこととしてー…」 |
 | アーテル - PNo.44 | 「話を聞くに、そのメスガキとやらのモデルがいて、 俺の力を使ってその幻影を飲んだ者に纏わせる…… ってぇとこかい?」 |
| 見た目まで再現するのかはさておいて、 モデルとなった人物の特性みたいなものを、 あらゆるものを騙す形で模倣する… そんな薬だと、この男は認識したようだ。
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 | アーテル - PNo.44 | 「今回の薬のネタになった相手はともかく、 それ自体は非常におもしれー成果だな。 人に他人の見た目を被せるだけなら俺もできるが… 維持するのが結構手間で大変なんだわ。」 |
 | アーテル - PNo.44 | 「そういう意味じゃ、 お前さんに俺の力を貸してよかった。 まだ俺の力には先があるってことだからなぁ。」 |
>>PNo.516 サンディへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「…………。」 |
| ボクラという単位。鳥と狩人という関係。 …自身を指して狐と呼ぶ様子。 その手の怪異に、慣れたものだと直感が働いた。 ただ、このまま渡すのが正しいことかどうか、 情報が足らずに考えを巡らせていたところに…
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 | アーテル - PNo.44 | 「ちィ…ッ……!」 |
| つかもうと伸ばされた手を、寸ででかわす。 が、腕の中の少女の髪はつかまれてしまった。 これでは自分の内側に逃げるという手段も使えない。
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 | アーテル - PNo.44 | 「力づくで何とかなると思ってるってわけかい? ただのニンゲンじゃあねえんだろなあ!」 |
| あなたが髪に手を取るなら、 こちらはそのあなたの手首を握ろうと。 男は少女を落とさないようにしつつも、 爪を立てん勢いで手を伸ばした。 |
 | 黒狐アーテル - PNo.44 | 「んんっふ………」 |
 | きつねはすやすやしていた |
>>PNo.516 サンディへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「そいつぁカンベン。 俺は彼岸にゃ興味がなけりゃあ、 この"ボディ"には思い入れがあるんでなぁ。」 |
| 梟の姿をやめて、現れたそれ。 軽快な言葉のやり取りの中でも、 男は一歩だけ、ゆっくりと後ずさる。
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 | アーテル - PNo.44 | 「何もガルガル来てるってぇワケじゃねぇんだ。 話は聞くし、筋を通せばこいつの処遇は考えるさ。 ……もっとも、お前さんは"パパ"には見えねぇが。」 |
 | アーテル - PNo.44 | 「……何もんだ?お前も、こいつも。 こいつをどうするつもりなんだい?」 |
>>PNo.516 サンディへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「おう。面倒だ。」 |
 | アーテル - PNo.44 | 「面倒だが寄り掛かった船なんでね。 ここで引継ぐにゃどうにも駄賃が足らねえ。」 |
| 粗野には、粗野を。 ファーストコンタクトにしては凡そ乱暴が過ぎるが、 彼女の正体も、目的も、まだ多くの謎が残ったまま、 それを知る必要もないとばかりに命令されたことが、 男の感情をより逆なでした。
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 | アーテル - PNo.44 | 「………わかってるか? 俺は、お前さんの言う異世界とやらに このまま瞬きする間に行けんだぞ?」 |
| 神棚を背にしたままの状況が、功を奏している。 このまま逃げてもよいのだぞと、揺さぶった。 |
>>PNo.516 サンディへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「⋯⋯⋯さて、なんとか出てきたがー⋯⋯。 まだこのままか、ちと厄介だな⋯⋯」 |
| 元の部屋に戻っても、その両腕に収まったあなたは、 まるでゆるいゼリーのように、ゆらゆらと。 これではどこかに寝かせるどころか、 両腕から離す事さえ躊躇われる。 どうしたものかとため息をついて、前を見やる。
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 | アーテル - PNo.44 | 「で、だ。」 |
| 神棚を背に、その正面に鎮座ましましている何かに、 男は目を細めつつ、声をかける。 腕の中の彼女の状態と、何か関係があるのではと、 男がそう考えるのは間もなくのことだった。
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 | アーテル - PNo.44 | 「⋯⋯⋯無関係、じゃあねえよなぁ? 言葉が分かるんなら話が早くて済むんだがー⋯⋯」 |
>>PNo.121 カーネへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「ぐ。」 |
| ダーリン呼びはなんとか回避できそうなのに、 今度は呼び方に含みを持たせてきた。 ちゃんと言いつけを守ってもらえてるだけに、 今度は何も言えず、ぐうの音と共に苦虫を嚙み潰す。
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 | アーテル - PNo.44 | 「……ぁあ、もう。 人前じゃ気をつけろよなー、ったく。」 |
 | アーテル - PNo.44 | 「んで、えー…なんだっけか。 メスガキなんたら薬……いやまあ、媚薬か。 精神に作用する類のもんっつったな…」 |
| 呼び名いじりは永遠に勝てそうにないので、 元々の目的というか、気になっていた話題に 方向性を無理やり捻じ曲げようと試みる。
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 | アーテル - PNo.44 | 「その効果ってのは、 つまり簡単に言えばそいつが色気を放つのか? あるいは、そいつがー…あー… 無体もない言い方するなら、発情すんのか…?」 |
>>PNo.121 カーネへの返事 | アーテル - PNo.44 | 「うるせーやい。」 |
| そも、人間に非ず。 その考えを慮るに、人より時間を要するも止む無し。 文字通りの人でなしなのだけれども、 今はただ、察しの悪い鈍いやつで通しておく。
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 | アーテル - PNo.44 | 「……んで、俺はちゃんと名乗ったかんな。 第三者の前ではちゃんとそっちで呼べよな! 仮にそうじゃない方がお前さんは面白かろーが、 こちとら胃袋キリキリなんだよ!!」 |
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