>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「うわ?」 |
| そんな第一声が出るのも当然な代物に仕上がりましたが 手袋を入れ物にしたのはミナなので。仕方ないデスネ。
|
 | 「んふふ~♪ ちゃんとできたでしょ~? こぉも、おてつだいできるんだから~。」 |
| 撫でられ褒められ得意げになっています。 ミナの教育方針は合っているかもしれませんね。
|
 | 「こぉ、もっとおてつだいできるよ~! もっといっぱいおにくこねる?いっぱいつくるよ~?」 |
| そんなにいっぱいは作る材料があるかは考えていませんが。 やる気アピールをしています。 肉手袋が量産される前に次の工程に進んだ方がよいでしょう。 |
>>PNo.408 ミナへの返事 | 差し出された肉手袋を、不思議な顔をして受け取ります。 |
 | 「これを、こねてかたまり?」 |
 | 「おてつだい! やる~~やるやる~~~! いっぱいこねる~~!!」 |
| 手伝いができたと気付くと目を輝かせ 受け取った肉手袋を羽で挟んで潰したり転がしたり 手際は悪いもののどうにか捏ねて形にしていきます。 しばらくの時間、続けていくと‥‥
|
 | 「‥‥もーいいかな~~? ミナ、みーな、これでい~い~!!?」 |
| 見せる様に差し出したお肉はそれなりにちゃんと混ぜられて 手袋の指の先までしっかりと肉が入り込んだ塊になりました。 手袋に入った手型の肉塊は、問題無ければそのままミナへと渡されるでしょう。 |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「‥‥ねーねー だいじょーぶなのぉ? ヘンな形なってるよぉ」 |
| なんだか危なっかしい刃物の扱いに こわごわとのぞきみています。 いまにも手を切ったりするのではないかとはらはらしています。
|
 | 「ミナもしたことないのー?」 |
 | 「でも。ごはんぬきは、ひどーい‥‥ そんなのじゃおなかいっぱいならないよぉ」 |
| 料理未経験という不安の種は増えましたが それに続いた過去話の方が驚きでした。 想像するだけでしょんぼりしてしまいます。
|
 | 「あるある~ やらなかったのやりたくなったり、あるよ~ だからこぉにもやらせて~~」 |
| 試したいと思ってしまう事には同意します。 だから、目の前で肉手袋を用意しているミナにお手伝いをねだってみました。
(→) |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「おはなし!?」 |
| 何を手伝おうかと待っていたのになんて仕打ちでしょう。 賢明ですね。
|
 | 「なんで~~? 手伝いじゃないの~~?」 |
| しかし本人は不服そうです。 やる気を出してただけに何かしたかったのでしょう。
|
 | 「こぉのお家でも料理だってしてたよ~ お鍋に色々どぼんしてぐるぐるしたり たき火のとこに置いてやいたり~
あ、でも生もおいしーよね。」 |
| 生でも行ってる家系でした。 当たらずとも遠からずかも。
|
 | 「そーゆ~ミナも、おうちでお料理してたの~? ちゃんとできるの~?」 |
| 材料を確認するミナの動向を至近距離で見ています。 隙あらば何かないかと狙っているのかもしれません。 |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「すこやかでブンカてきな‥‥せーかつ!」 |
 | 「わかんないけどわかった~ じゃーあ、こぉもがんばる!」 |
| ミナの目指す所は何だかよくわからないけれど 高い目標とやる気は雰囲気で伝わりました。 ころのやる気も焚きつけることに成功したようです。
|
 | 「手伝いするよ~。 なにする?なにする?ざいりょー?にく?」 |
| 指示待ち鳥となり、何を手伝おうかとワクワクし始めました。
羽は、物を握ることは出来ません。 これまでも物を持つときは両方の羽で挟むように持つだけで 握ったりする様子は見せてはいません。
羽は、細かな羽毛が生えています。 全く抜けないとは言い難いでしょう。
羽は、手袋を嵌める指がありません。
今更ですが、とても生きるのに不便そうな生き物でした。 |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「ふあ~つかれたぁ~ おかいものおわったね~」 |
| 両羽で抱え込んだ荷物をよたよたと運んで来て 台所に着くなりばっさーと広げました。 色んなものを買い過ぎている気がしますが、全部使うのでしょうか。 二人分の倍以上の食材があるように見えます。
|
 | 「だいちかんもん? うん‥‥ん~‥‥」 |
| お買い物で疲れた事と、早くも襲ってくる空腹感。 目の前には買って来たばかりの食材たち。
|
 | 「ねぇ、ミナ~ これこのままたべれないの~?」 |
| 示す先にはパンやチーズ、生野菜に生肉に生卵に生姜など。 ハンバーガーにはならないけれど、サンドイッチくらいならすぐ作れそうな具材達に大してかたくも無かった決意が揺らぎます。 しかしハンバーガーにありつくために、こんな所で心折れるわけには行きません。調理を始めないと‥‥
|
 | 「こぉ、おなかすいたよぉ」 |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「はんばーぐとちーずではんばーがー! なんかおいしそう!」 |
| ハンバーグもチーズも食べた事あったはずなのに 未だハンバーガーという文化に触れてはいませんでした。 二人にとってそれは未知の食べ物なのかもしれません。
|
 | 「おそとでじゃなくて、つくるの? こぉたちにつくれるかな~~?」 |
 | 「うんっ! お買いものいこ~!! ざいりょーそろえる~!」 |
| 材料には何が必要で、どこで買いそろえるのか 特に何にも考えずに羽を引かれて外へと出発します。 おいしいハンバーガー作るための旅がいまはじま‥‥る? |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「あれー? ミナはちーずきらい~? おいしーのに~~。」 |
| チーズはいろいろあるので好みは相当分かれるでしょう。 チーズ好き系ぺんぎんが食べたらしいチーズもどの種類かはわかりません。
|
 | 「ミナはおにくがいーのね ん~~~ じゃありょうほーたべれるのがいーね~。」 |
| さて、何を食べるかは決まりましたが、どこで食べるか‥‥
|
 | 「しょくどーか‥‥あるいは? あるいはってなーにー? おうちで?つくる?かってくるー?」 |
| 果たしてそんな事ができるでしょうか。無謀かもしれません。 素直に外で済ませばおいしいものは食べられるでしょう。 どうすべきなのか‥‥。
|
 | 「こぉ、どこでもいいよ~。 ミナきめて~?」 |
| その判断は家主に委ねられました。 今日のご飯の運命は如何に‥‥! |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「たべたいもの~?」 |
| 急に聞かれて首を傾げます。 考える気がなかったり、遠慮したりする人は ここできっと何でもいいなどと答えるのでしょう。
|
 | 「んーとね~‥‥たべたいの~」 |
| 考えること、数秒。 はっと、思い付いた顔をしてミナの顔を見上げます。
|
 | 「ちーず!ちーずたべたい!! ミナはたべたいのないの~~?」 |
| せめて料理になっているものを希望しましょう? 前にもこんなことがあった気がしますね。 |
>>PNo.408 ミナへの返事 | ころ - PNo.699 | 「むーっ こぉ、そんなにちいさくないもん ミナとそんなにかわんないよ~」 |
| 頭一つ分くらい小さいんですけれど。 それでも本の山に埋もれたり机の下に入っていたり そんなことはたまにしかないのでそうそう見失いはしないでしょう。
|
 | 「あっ、ごはん!」 |
 | 「ちゃんとごはん‥‥たべたいね~」 |
| 彼女が去ってから、本当に終わってしまっているおうちごはん。 はじめは帰宅を待っていたりもしましたが‥‥ いまは何とかしないと、何も出てこなさそうなのです。 |
|