「酒も煙草もギャンブルも、女ですら興味が無いのか」
「ええ。私は……、とりあえず食っていければ、それで」
「面白味のない男だ。ほら、そんなお前に仕事だよ。珍しい仕事さ。……異世界に行け」
「異世界、ですか。そこで、何をすれば?警護対象は?」
「行け。行けばわかるさ」
そう言われて、何をすべきか良いかわからないままに異世界にほっぽり出された男。
ひどいとも面白いとも思わなかった。行けと言われたから行く。それだけだった。
書類を見たら、名前が『山根さん』になっていた。さん付けで書類を通したのか、あの人。
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異世界の警備会社ヤァドカットで警備員をしている男。
体力にはそれなりに自信がある。ユーモアは無い。愛嬌も無い。
それでも日々はなんとかなる。
だが、彼の上司は彼の人生にひとつまみにスパイスを与えたかった。
『山根』にとっては結構なありがた迷惑であったが、仕事なので仕方ない。それに、断る理由は、特に無い。
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PL:句外(@kugai_18)
「酒も煙草もギャンブルも、女ですら興味が無いのか」
「ええ。私は……、とりあえず食っていければ、それで」
「面白味のない男だ。ほら、そんなお前に仕事だよ。珍しい仕事さ。……異世界に行け」
「異世界、ですか。そこで、何をすれば?警護対象は?」
「行け。行けばわかるさ」
そう言われて、何をすべきか良いかわからないままに異世界にほっぽり出された男。
ひどいとも面白いとも思わなかった。行けと言われたから行く。それだけだった。
書類を見たら、名前が『山根さん』になっていた。さん付けで書類を通したのか、あの人。
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異世界の警備会社ヤァドカットで警備員をしている男。
体力にはそれなりに自信がある。ユーモアは無い。愛嬌も無い。
それでも日々はなんとかなる。
だが、彼の上司は彼の人生にひとつまみにスパイスを与えたかった。
『山根』にとっては結構なありがた迷惑であったが、仕事なので仕方ない。それに、断る理由は、特に無い。
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PL:句外(@kugai_18)