ゲームの舞台†
とある世界、砂漠の町シャングリラ。
世界的な飢饉が起きた時、シャングリラもまた滅亡の危機に瀕していました。
町の少女が呟きます。
「うう、もう砂は食べたくないよう……」
きらん。
その時、流星群が降り注ぎました。
「流れ星……!
もう砂のシャリシャリは嫌だ!
冷たくて美味しいシャリシャリのシャーベットが、食べたい!
美味しいご飯が、お腹いっぱい食べたい!」
少女が流れ星に叫んだ願い事――
美味しいご飯が、お腹いっぱい食べたい。
その願いは叶えられました。
流星は街のそばに降り注ぎ
――やがてひとつのダンジョンになりました。
ダンジョンからはモンスターがあふれ出てきます。
オーク、コカトリス、ミノタウロス――
人々は歓喜しました。
『肉だ!!!!』
マンイーター、トレント、アウラウネ――
人々は小躍りしました。
『野菜だ!!!!』
こうしてシャングリラには、世界中から人々が訪れるようになりました。
砂の町、シャングリラ。
砂漠だけしかなかったその町の周りは、流れ星の影響で
ダンジョン、山、森、草原、湖などが生まれ、とても豊かになりました。
また、流れ星の影響か、異世界から迷い人もやってくるようになりました。
世界中の人々は食糧を求め、シャングリラへとやってきます。
しかし、ダンジョンや新しい地形に食糧(モンスター)が溢れるものの、
それを人々が実際に食料にするのはやや大変でした。
そこで、町の、世界の、異世界の腕自慢や冒険者が集って
食糧を食事に変える活動を始めたのです。
シャングリラに滋養と栄光のあらんことを!
Last-modified: 2024-05-06 (月) 05:09:07